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2007/10/26

逃亡くそたわけ(映画)

観てきました!以下、ネタばれあり。

HPで予告編を見た時は、ピーズの曲のふいうちにあって泣いちゃったけど、本編は色彩豊かで、漫画チックで、割とさらっとしていたので泣かなかった。ピーズの曲も、「泣かせ」のために使われてなかったような気がするし。その方がいいし。

原作ではなんとなく読み流していた言葉が映画では浮き上がって聞こえた。哲学者ヘーゲルが言ったという、「人間の欲望は他者との相関性にしかない。自分の意思とか思考が純粋に存在していないのだから他者とわかりあうことを想定すること自体が間違ってる」(←まあよくわかりませんけども)とか、「人は見たいようにしか見ないんだよ」とか。

花ちゃんとなごやんは、心の病という共通点はあるけどほとんどわかりあっていないし、むりにわかりあおうともしてない。でも、なごやんは「とことんつきあう」と言って、旅の終わりまで花ちゃんと一緒にいる。花ちゃんは自分を苦しめていたものを克服するけど、それはあくまでも彼女自身の力で、なごやんが側にいたからではない。ただとにかく彼は彼女の叫びを聞き続けた。おろおろしながらも、どこか冷めた声で「少し横になったら?」とか言いながら。(彼自身も苦しみを抱えているのだけど)
人に寄り添うって、そういうことでいいのかも・・・と思った。

エンド・ロールでピーズの「グライダー」が流れて、「なんもしてやれなかったよ」という歌詞が、ちょっと切なく、でも暖かく耳に残った。

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