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2004/10/08

ミサイル畑で雇われて

私はPANTAファンなので、社会派ロックは数々聴いてきてるけど、ピーズのはる君が社会派ロックを書いて歌った時は、ちょっと意外だった。この曲はO.P.KING(奥田民生 pillowsのシンイチロウ YO-KINGと組んだイベントバンド)のアルバムの2曲目に入っていて、他の曲がゆるゆるな(別に悪い意味じゃなく)中でとても目立っている。

政治的な歌詞には怒りを表現したものが多いけど、怒りの歌ってどうしても一方的になる。怒る時に「おまえってひどい奴だよな!で、でもオレにも欠点があるけどさ」なんて言ってたら、腰が引けてしまうし、何を言いたいのか分からなくなるからだ。PANTAが頭脳警察で歌った有名な「銃をとれ」でも

銃をとって叫べ 誰に俺達が裁けるのかと
銃をとって叫べ 誰が大地を汚したのかと

とこのようにストレートに相手に怒りをぶつけている。

だけど、頭脳警察が活躍した、学園紛争華やかなりし時代から30年余りが過ぎ、今の世の中には「一体何が正義なのかよく分かんないしーまあとにかく強い国には頼っておこう」というような考えの人が増えてきているように思う。そんな世の中に向けてはる君の放つ

オレもミサイルで ビビらせてやろーだ
祈りの無力を 思い知ればいい
カツアゲだらけな ヤンキー世界で
喰いっぱぐれなきゃいーんだ だけだ!

と言う歌詞はとても痛烈に響く。 はる君お得意の自嘲めいた言い回しが、こういう歌の場合は、聴いている人にも突き刺さってくるのだ。「戦争はいけないよな!」と一緒に盛り上がることも出来ず、「カツアゲだらけな ヤンキー世界」で「小作人」として生きている自分の姿を見せられてしまう。フクザツ。
それでも、野音で歌った時、MCではる君ははっきりと、「いくぞ ブッシュ!」と叫んだので、やっぱりはる君なりの反米ソングなんだなと私は思った。そこには少しねじれた、でも確かな怒りがある。
「ミサイル畑で雇われて」というタイトルも、いかにもはる君らしい。曲がまたかっこいいのよ。はる君の歌もはまってるし、隠れた名曲だ。

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