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2004/07/08

1980X

「1980X」はPANTA&HALの再発CD。「紙ジャケ」。
「紙ジャケ」ってどんなんだろ、と思ってたら、タイムスリップグリコが大きくなったみたいなヤツだった。
つまり、CDケースがプラスチックじゃなくて、昔のレコードみたいに紙のケースなのね。

PANTAはなんと言っても、私を日本語ロックとライブハウスの世界に引きずり込んでくれた特別な人なのだ。「R・E・D」というアルバムを聴いて、ストレートで政治的なのに、どこかロマンチックでもある世界に魅かれて「ライブ見に行ってみよう!」と思い、渋谷の今はもうないライブハウスに行ってみたらハマってしまい、3日間も通ったのだ。昔はファンクラブにも入ってた。新曲を出してくれなくなってからやめちゃったけど。

このアルバムはタイトルどおり1980年に発表されたもので、解説によれば曲調は「パンク/ニュー・ウェイブ的な先鋭性」があるそうだ。そうなのかしら。今聴いてると、歌は完全にパンクなのに演奏はフュージョンぽかったり、古いというよりとても個性的で不思議な感じがする。PANTAは日本のロックの黎明期に、「かっこ悪くても日本語でロックを歌う」ということにこだわり続けた人で、曲作りでも洋楽の影響を受けすぎないようにしてる気がする。

私は今のロックバンドにも好きなバンドはあるけど、ちょっと歌詞が内向きな所が物足りないのね。もちろん内省的な歌詞も好きなんだけどね。あと不穏さが足りないかな。別に反体制じゃなくてもいいけどさ、どこか不穏であって欲しいわ。だから常に上位にランクインしてるような、誰でも名前を知ってるようなロックバンドは問題外なのね。常に婦女子の目を気にしてかっこつけてるような曲ばっかりでさあ(←偏見)


耳そばたてるおれに感じる
いつもながらの街の鼓動
刺激を餌に太る街なら
おれを肴に飲めようたえ喰らえ踊れ  「臨時ニュース」


ああ、この曲と「ルイーズ」(←畳み掛けるようなリズムと詞の乗りかたが天才的~!今聴いても充分かっこいい!)が入ってるから、このアルバム欲しかったんだよね。「臨時ニュース」はライブでよく聴いたけど、ほんとーに不穏なかっこよさがあってさ。それがまたPANTAのハスキーで熱や狂気を封じ込めたような声に合うのよね。

このアルバムは「パンタの見た都市=東京」がコンセプトになってるんだけど、都市の持つ残酷さや冷たさや緊張感がどの曲からも伝わってくる。こういう詞や曲が書ける人はもう出ないかもしれないな。

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